デジタル化

両国は、現代のIT技術やDX (デジタルトランスフォーメーション)に対して同じようなアプローチを取っています。デジタル化やITに関連する様々な分野で、両国が価値ある形での協働が可能です。しかしながら、現時点では、デジタル化やIT分野での二国間の協力を拡大するための枠組みは存在していません。
バックボーンとなり得る分野として、公共行政の包括的なデジタル化が挙げられます。どちらの国も、国民がネット上で安全かつ快適に公共サービスにアクセスできるよう試行がなされています。人工知能が両国の経済を牽引し、また企業のDX化を加速させる可能性があります。「キャッシュレス経済」政策の観点から優先されるべき分野はFinTech (フィンテック)です。ポーランドの金融業界は再編成され、ヨーロッパのDXのリーダー的存在です。そのため、ポーランドは日本の金融機関にとって魅力的なパートナーとなり得るでしょう。デジタル経済は、都市密集地域やスマートシティ構想においても応用されて行くと期待されます。
ポーランドと日本は、コンピュータゲームの開発やプログラミング分野で主導的地位にあります。そして、両国のビデオゲーム市場は急成長しています。ポーランドのコンピュータゲーム産業は、品質、創造性、革新性を兼ね備えています。例えば、世界的に有名なポーランドのゲーム「ウィッチャー」と「サイバーパンク2077」は、日本でも非常に人気があります。ポーランドの企業は、日本で開催される屈指の業界イベントに常に名前を連ねています。世界最大級の規模を誇るゲームエンターテイメントの展示会で、新製品や最新技術が発表される「東京ゲームショウ」においても、ポーランドのゲームメーカーは話題となっています。また、大きな可能性を秘めたeスポーツは、両国の市場で存在感を増しています。
IT技術の急速な発展は、生活のあらゆる面に変化と新たな可能性をもたらすことが期待されますが、そこには危険も伴います。目下の優先事項は、来たるべき変革の時に備え、両国民のデジタルリテラシーを向上させ、デジタル排除されることを防止しなければなりません。共通の目標は、安全なサイバー空間を形成し、その発展を振興し、またサイバーセキュリティ関連企業を育成していくことです。ポーランドのサイバーセキュリティ産業の協働プラットフォームである#CyberMadeinPolandには、現在、この分野から56のベンチャー企業が集積し、中東欧地域最大のITクラスターとなっています。
日本は最先端技術大国と見なされているため、広義のデジタル化という枠組みの中で両国の協働を推進して行くことに意義があります。エコシステム型ビジネスのスタートアップ企業はダイナミックに成長しており、ポーランドのスタートアップの日本への進出、そして日本のスタートアップのポーランドへの進出を拡大してことが望まれます。デジタル化とIT分野における共通の課題のひとつとして、ウクライナ再建の支援と、誤情報の拡散対策が挙げられます。また、両国の先端IT技術の分野に携わる研究機関間の交流・協働を構築して行くことが必要です。デジタル革新は、両国の経済成長を支える共通の目標です。

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ポーランド-日本財団(FPJ)は、両国の様々な組織や国民間の交流と相互関係発展を目指して活動しています。

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